Movie

世界の見方が変わる映画『この世界の片隅に』

観終わると恍惚とする映画がある。文字通り光に包まれたように放心するのだが、それも束の間、生きる糧を見つけたような気がして、次第に力が湧いてくる。『この世界の片隅に』はそんな映画だった。『この世界の片隅に』は2016年に公開された長編アニメーシ…

命をかけるとき - 映画『太陽の蓋』を観て

私は名古屋に住んでいるが、東日本大震災の影響は大きかった。地震が発生して3日後に関東で輪番停電が始まったが、それが仕事に影響して、毎日が多忙になったのだ。だから津波や原子力発電所の事故は直接影響はなかったものの、震災の衝撃は今でも色濃く記憶…

映画『月に囚われた男』

『月に囚われた男』は、デビッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズ監督のデビュー作。当初は劇場で公開される予定はなかったが、サンダンス映画祭で好評を得て、2009年に公開された。

映画から写真を学ぶ『The Fall 落下の王国』

以前から気になっていた『The Fall 落下の王国』を観た。この映画は2006年に公開された米・英・印の合同作品で、13の世界遺産、24の国でロケを重ねた映像が話題を呼んでいた。

愛する人を信じて裏切られ、愛する人を疑って後悔する、映画『怒り』

映画『怒り』のレンタルが4月5日から開始された。『怒り』は2016年に公開された日本のサイコサスペンス。監督は『悪人』の李相日。音楽は坂本龍一。出演は渡辺謙、妻夫木聡、綾野剛、松山ケンイチ、森山未來、宮崎あおい、広瀬すずなど、日本を代表する俳優…

映画『バードマン』と確証バイアスの極致

どうして俺の記事はヒットしないんだ。はてなの互助会、増田、売れっ子ども。そんなチンカス野郎の記事にはブクマがつくのに、俺の記事はいつもスルーされる。昔は大量にブクマがついた。アルファブロガーと呼ばれたこともあった。あの栄光はどこにいった。…

何度も観たくなる戦争映画の名作

活字は読む者の理性を刺激するが、映像は観る者の本能を刺激する。爆撃で幼い子供の皮膚がただれ、虐殺で捕虜の頭が撃ち抜かれる。これを映像で見たときの衝撃は強烈だ。第二次世界大戦の終結から70年以上経った。世界では戦争が続いているが、日本はあと十…

映画『カティンの森』の衝撃

映画『カティンの森』が衝撃的だった。 第二次世界大戦で、ソ連軍は1万人を超えるポーランド人を虐殺した。虐殺の現場はカティンから離れていたが、覚えやすい地名でソ連の犯罪を流布しようというドイツの思惑により、「カティンの森事件」と名付けられた。

映画『シン・ゴジラ』がレンタル開始

『シン・ゴジラ』のレンタルが3月22日から開始された。 『シン・ゴジラ』は2016年7月に公開された映画で、500万人以上の観客を動員した大ヒット作。総監督と脚本にエヴァンゲリオンの庵野秀明さんが抜擢され、新しいゴジラの世界観が多くの観客のハートをつ…

欠落と獲得 - 映画『舟を編む』を観て

人は進化の過程で体毛を失ったが、代わりに暖をとるための火を発明した。人は進化の過程で記憶力を失ったが、代わり数字や図形などの抽象的な概念を獲得した。ブレークスルーやイノベーションの裏には、必ずと言っていいほど欠落がある。 人は欠落と獲得のバ…

観たい映画をメモ、レンタル開始日に通知、Filmarks for iPhone

最後にiPhoneのアプリを記事にしたのは2年前までさかのぼる。最寄りの図書館の蔵書が検索できるアプリで、気になった本の管理もできるので今でも重宝している。最近、その映画版とも言えるアプリを見つけたので紹介したい。 Filmarks(フィルマークス)- 映…

人生の舵を切るとき - 映画『星の旅人たち』を観て

私の父は公務員で、毎日夜遅く帰ってきて、休日も家で仕事をしていた。気分転換は晩酌ぐらいのようで、そんな人生は楽しいのだろうかと、子供ながら疑問に思っていた。 そんな父を見て育ったせいか、私は大学を出ても就職せず、何年かアルバイトをしていた。…

映画『虐殺器官』と普遍文法

人間の脳にはあらかじめ文法が組み込まれている。幼児が言語を習得する際、単語を覚えるだけではコミュニケーションできない。脳に先天的な文法が備わっているからこそ、意味のある言葉になる。これは言語学者ノーム・チョムスキーが唱えた理論で、普遍文法…

映画『フォトグラファーズ・イン・ニューヨーク』がiTunesでレンタル開始 - 盗撮と芸術の境界線

私はスナップ写真が好きだ。スナップ写真は日常の一瞬の切り取ったもの。背景は街でもいいし自然でもいい。そこに人が歩いていたらスナップになるし、鳥が飛んでいたらスナップになる。定義については以前書いたこちらの記事を。街のスナップは肖像権やプラ…

戦争の犠牲者は戦死者か生還者か、映画『アメリカン・スナイパー』

世の中には数多くの戦争映画があるが、何度も観たいと思える作品は極めて少ない。戦争というシリアスなテーマを作品として観る以上、映像や物語にリアリティが欠けていると白けてしまうからだろう。今まで最も観た回数が多いのは『プライベート・ライアン』…

深い謎と霧に包まれる、ミステリー映画『ゾディアック』

少し前の話だが、インフルエンザにかかって仕事を休んだ。インフルエンザは身近で亡くなった人もいるので侮れない病気だが、通常は薬を飲むとすぐ熱が下がる。ただ、熱が下がってもウイルスは保持しているので、解熱後二日間、もしくは発症後五日間は自宅に…

アニメーター見本市の『旅のロボから』が面白い

YouTubeのオススメ動画をスクロールしていたら、『旅のロボから』という短編アニメが目に止まった。再生ボタンを押すと、「アニメーター見本市」という題字が流れて本編が始まる。10分ほどの短いアニメだが、これがすこぶる面白い。作画は『君の名は。』のよ…

映画『ゼロ・グラビティ』がiTunes Storeに登場

昨年公開され大ヒットを記録した映画『ゼロ・グラビティ』がiTunes Storeに登場した。価格は販売が2500円、HDレンタルが500円。販売版には特典映像も付いている。

映画『ゼロ・グラビティ』と災害心理学 - 人はなぜ逃げおくれるのか

正月の連休中に映画『ゼロ・グラビティ』を観た。キャストがサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの二人だけという異色のSF映画で、宇宙空間のリアルな映像と共に描かれていたのは、人間の生命力だった。『人はなぜ逃げおくれるのか』は、広瀬弘忠教授…

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』の真意

先日、興味深いアンケート結果を見た。戦争になったら自分の国のために闘うか否かという問い対し、闘うと答えた日本人は15.1%だったそうだ。アンケートはアメリカや中国などの24カ国で実施され、数字で見ると日本は最下位だった。これは憂うべき結果なのだろ…

映画『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』を観て思う人生の密度

iTunesに登場した新作映画『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』を観た。この映画は、実在したサーファー:ジェイ・モリアリティの人生を描く伝記物語。ジェイと彼の師匠フロスティは家庭環境が複雑で、生い立ちを想像しながら観ていると目頭が熱くな…

漫画『ホットロード』が能年玲奈主演で実写映画に

シネマトゥデイによると、漫画『ホットロード』が能年玲奈主演で映画化されるそうだ。『ホットロード』と言えば、私が高校生の頃に流行した漫画で、母子家庭で育つ高校生の和希(能年玲奈)が、暴走族の春山に徐々に惹かれていく物語。暴走族と聞くとチープ…

映画を観るなら『ネットレンタル検索』が便利

最近、映画をレンタルする時は、まず最初にネットを確認している。TSUTAYAやGEOなどのショップは新作が貸出中だったり、返却するのが面倒になるからだ。ただ、ネットにはiTunes、Hulu、バンダイチャンネル、YouTubeなど、複数のサービスがある。そこで便利な…

無性に料理が食べたくなる映画5選

映画を観ていて無性に料理が食べたくなる事がある。パスタ、ワイン、肉料理、魚料理、スープ、ラーメン、おにぎり、お茶。強面の役者が集まって食べていたり、皿とフォークの当たる音がしたり、厨房で炎と湯気があがったりと、映画は料理の映像だけではなく…

世界で一番予約がとれなかったレストラン『エル・ブリの秘密』

美味しそうな料理が出てくる映画が好きだ。ゴッド・ファーザーのミートボールパスタや、ディナーラッシュのコース料理など、アクの強そうな人がテーブルを囲み、ひたすら喋りながら料理を口に運ぶ。フォークでパスタを巻き、グラスのワインを飲む。ナイフと…

英国版ガリレオ『シャーロック』の最新映像が公開

コナン・ドイルのホームズを現代風にアレンジした英国ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』。その最新作となるシーズン3の映像が先日公開された。

スパイク・リーが選ぶ『映画監督になりたい人が観るべき86本』

スパイク・リー監督の映画は冷たくて熱い。『マルコムX』や『インサイド・マン』など、映像は渇いているのに物語は熱く湿っていて、一度観ると忘れられない作品が多い。

サスペンスの王道『ストロベリーナイト』は映画もドラマも面白い

iTunesストアでレンタルした映画『ストロベリーナイト』が面白かったので、昨年テレビで放映された連続ドラマを観始めた。班長の竹内結子は存在感があり、部下の西島秀俊は適役で、ライバルの武田鉄矢はいい味を出している。そして、第3話「右では殴らない」…

トム・クルーズ主演の『アウトロー』は駄作か否か

iTunes Storeのレビューで評価が二分している映画『アウトロー』。主演がトム・クルーズじゃなかったら見向きもされない、過去5年で最低ランクに入る、これはひどい、などなど、否定的な意見が多かったので気になって観てみた。

映画『Jobs』のトレーラーが予想を超えた出来

今年11月に日本での公開が予定されている、アシュトン・カッチャー主演の映画『Jobs(原題)』。先日、そのオフィシャルトレーラーが配信された。