iPhoneのフォントと黄金比


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フォントが与える印象は大きい。私が15年程前にAppleのPerformaを購入したきっかけは、Osakaフォントを使いたかった事が大きな理由の1つだ。それまではWindowsのPCを使っていたが、ゴシックフォントはゴツゴツしていてあまり好きになれなかった。それに比べてOsakaフォントは温かみがあった。それから何度かWindowsとMacを渡り歩いて、今はWindowsXPのPCを使っているが、やはりゴシックは好きになれないので、Vistaのメイリオをシステムフォントとしてインストールしている。メイリオでWindowsのフォントも随分よくなったように思う。



欧文フォントで綺麗なのはMacOSXやiPhoneで使われているHelveticaではないだろうか。上で紹介したYouTube動画は、先日domo Todo+ (App Store)の作者@ytkaさんに教えて頂いた映画「Helvetica」のトレーラーだ。DVDも発売されているようなので、興味のある方はこちらのサイトを覗いてみて欲しい。→Helvetica project



Helveticaは1957年にマックス・ミーディンガーとエデュアード・ホフマンによってデザインされたローマ字書体で、無駄を削ぎ落としたシンプルな書体が好まれ、多くの印刷物や広告で使われている。日本ではトヨタや無印良品のロゴが有名だ。このフォントはWindowsだとArialに置き換えられるが、よく見ると微妙な違いがある事に気づく。例えば上の画像の「a」。右下のしっぽの長さが違う。好みの問題もあるが、何となくHelveticaのほうがバランスが良いように思う。根拠があるのかは分からないが、Helveticaのフォントは最も調和的で美しいとされている黄金比でできているらしい。「The Helvetica Book」という本もあるので機会があったら読んでみたい。→The Helvetica Book | ヘルベチカの本



ところで、iPhoneにはフォント関連のアプリがある事をご存知だろうか。AppStoreで「Font」というキーワードを検索してみると、実に多くのアプリがヒットする。今回はその中でも無料で使えるアプリをいくつか紹介したい。



Cedille -the Font viewer-(AppStore 無料) このアプリはiPhoneのシステムフォントを確認するための定番アプリではないだろうか。フォント情報など細かいデータも確認できる。

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WhatTheFont(AppStore 無料) このアプリはカメラで文字を撮影し、サーバに接続してそのフォントを解析できる。カメラロールに入っている画像から解析する事も可能だ。ただ、試しにWriteRoomの画像でHelveticaを認識させようとしたがヒットしなかった。精度はあまり良くないようだが、他のフォントが候補として表示されるので新たな発見があるかもしれない。

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Beyond Font(AppStore 無料) このアプリは用途はよく分からないが、26のフォントをadidasやU2を対象にして表現している。何となく絵に雰囲気がある。

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For All Seasons(AppStore 無料) 最後に番外編としてこのアプリを。これは4つの季節をテキストの動きで表現したアート作品だ。画面に現れるテキストをタップしたり、画面の隅をタップする事で動きが変化する。2本の指で画面をなぞると視点を変える事も可能だ。

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iPhoneの日本語フォントはヒラギノ角ゴシック、欧文フォントはHelveticaが使われている。これがiPhoneを使っていて気持ちいいと感じる大きな理由の1つだ。それまでの国産携帯電話のフォントは、ゴツゴツしていて全く気持ち良さを感じなかったが、iPhoneのフォントは画面に自然と溶け込んでいる感じがする。もしかしたらヒラギノ角ゴシックとHelveticaは、人間の目とディスプレイが最も調和するように仕組まれているフォントなのかもしれない。ヒラギノ角ゴシックの「あ」とHelveticaの「a」のカーブが、本当に1対1.618の黄金螺旋を描いていたら神秘的ではないだろうか。

それではまた次回をお楽しみに。


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