攻殻機動隊に登場する「コリオリの法則」


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攻殻機動隊には、草薙素子やバトーなど魅力的な人物が多く登場するが、ひときわクールなのがスナイパーのサイトーだ。

印象的なシーンがいくつかある。

ひとつは、Solid State Societyの中盤、ビルの屋上から敵を狙撃するシーン。敵は光学迷彩を着ているため見えない。サイトーは衛星通信を使って敵をハッキングし、居場所を特定する。敵も気づく。ライフルで撃ち合う。サイトーは腕を撃たれたが、敵に致命傷を負わせた。

もうひとつは、Stand Alone Complex 2nd GIG 第14話「左眼に気をつけろ」。サイトーが少佐(草薙素子)と出会い、片目を失うエピソードが語られている。

少佐、バトー、石川、他国兵士の混成チームで、核爆弾を運ぶミッションがあった。人気のない道中、廃墟からサイトーに突然狙撃される。少佐たちはサイトーがどこに居るか分からない。他国兵士の軍曹は冷静な判断ができず、間違った指示を出す。少佐が叫ぶ。「相手がコリオリの法則を熟知した手だれだったら全滅するぞ!」


この「コリオリの法則」という言葉が気になっていたので調べた。

コリオリの力とは、回転座標系上で移動した際に移動方向と垂直な方向に移動速度に比例した大きさで受ける慣性力の一種であり、コリオリ力、転向力ともいう。
コリオリの力 - Wikipedia


ふむ...

地球は東向きに自転している。そのため、低緯度の地点から高緯度の地点に向かって運動している物体には東向き、逆に高緯度の地点から低緯度の地点に向かって運動している物体には西向きの力が働く。北半球では右向き、南半球では左向きの力が働くとも言える。
(中略)
台風が北半球で反時計回りの渦を巻くのは、風が低気圧中心に向かって進む際にコリオリの力を受け、中心から右にずれた地点に到達するためである。
また、大気だけでなく、海流の運動もコリオリの力の影響を受けている。
北半球で真北に撃った砲弾が、標的よりもわずかに東(右)にずれることは昔から知られていることである。このように、大砲やロケット、1000m近い長距離での狙撃などの軌道計算はコリオリの力での補正が必要である。
コリオリの力 - Wikipedia


ふむふむ!


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コリオリの力(=法則)とは、地球の自転に伴う慣性力を指す。

Wikipediaでは、フランス生まれの物理学者・数学者・天文学者と紹介されているが、コリオリは軍人でもあった。コリオリの法則は、大砲に作用する慣性力を計算するために生まれたものだ。科学は戦争と共に発展している(命中率と、砲外弾道計算


サイトーの話に戻る。

数人の兵士を狙撃した後、西日が当たる廃墟の屋上で、少佐と一対一のスナイピングになった。


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少佐は最初に、サイトーの足元にあったジャミング装置に弾丸を撃ち込み、破壊した。ジャミング装置とは、衛星通信を阻害するための機械だ。サイトーは考えた。少佐はなぜジャミング装置を破壊したのか。少佐とサイトーの距離は約100m。全身サイボーグの少佐には、距離に応じた射撃ソフトが必要だ。少佐は衛星経由で中距離射撃ソフトをダウンロードし、脳にインストールしたかったのではないか。だからジャミング装置を撃ったのではないか。今まさに、少佐はライフルをこちらに向けながら、ダウンロードしているのではないか。

勝てる。

サイトーは柱の影から飛び出し、ライフルを撃った。サイトーの銃弾は少佐の頬をかすめ、少佐の銃弾はサイトーの左目をえぐった。

サイトーは心理戦に負けた。少佐の脳には、最初から中距離射撃ソフトがインストールされていたのだ。ジャミング装置を撃ったのはフェイクだった。

少佐はサイトーの左目を撃った後、サイトーに詰め寄り、手にナイフを突き刺しこう言った。

「お前いい腕をしているな。今からわたしの部下になれ。」


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