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バンクシーがイスラエルに残した9枚の壁画

Essay


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なんとなく名前を知っていたバンクシー。正体不明のストリートアーティストで、世界各地でゲリラ的に絵を描いている。それぐらいの知識しかなかった。そんな彼が製作した映画『イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ』が、iTunesでレンタルできたので観てみた。内容は、ティエリー・グエッタという古着ショップのオーナーが、センスがないのにアーティストとして成功を収める物語を、皮肉を込めて描いたもの。映画自体も面白かったが、物語の中で登場する1枚の絵に心を奪われた。

それが冒頭の絵。バンクシーがイスラエルの分離壁に描いたものだ。


分離壁とは、イスラエル側が「パレスチナ人の自爆テロを防止する」という名目で、ヨルダン川西岸地区の境界に建設している壁。2002年から建設を開始し、完成すると約788kmになる。その距離は1947年の停戦時に定めたグリーンラインの2倍。イスラエル側の名目とは裏腹に、壁はグリーンラインを越えて曲がりくねっており、パレスチナの町を孤立させ、国際的にも強く非難されている。

2005年8月。バンクシーはイスラエルを訪れ、分離壁に9枚の絵を残した。バンクシーのスポークスマンによると、イスラエルの治安部隊から威嚇射撃を受けながらも描いたとの事。壁から見える綺麗な海、風船で壁を飛び越える少女、ハサミの切り取り線など、どれも強いメッセージを感じるものばかりだ。バンクシーは家や建物などにも絵を残したが、分離壁に描いたと思われるものはこちら。


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こちらは、バンクシーのグループが分離壁に絵を描くシーン。



バンクシーは世界各地にシニカルな作品を多く残している。Amazonには作品集が。WEBなら公式サイトで代表作を見る事ができる。たった1枚の絵で人を虜にして、世界に強烈なメッセージを残すバンクシー。このブログの存在価値について考える今日この頃。

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