映画『THIS IS IT』がマイケル・ジャクソンの見方を変える


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偏見は、判断を持たない意見である。〜 ヴォルテール「哲学辞典」〜


マイケルのファンブログに転向する勢いで、寝ても覚めてもマイケル、マイケル、マイケル・ジョーダン。というのは冗談だが、前にも書いたように最近はマイケル・ジャクソンばかり聴いている。曲だけではなくドキュメンタリー映像もたくさん観たが、群を抜いて素晴らしかったのが『THIS IS IT』だ。

同作品は、マイケルが亡くなる直前まで行っていたコンサートのリハーサル映像。歌と演奏、ダンスと演劇が見事に融合した最高のステージ。エンターテイメントに満ち満ちたこの舞台を生で観る事ができたら、どれだけ幸せだっただろう。



私の中でのマイケル・ジャクソンは、裁判の映像や整形が崩れた顔、子供をベランダの外に出すシーンなどが焼き付いて、あまり良い印象ではなかった。だが、曲をじっくり聴いてドキュメンタリー映像をたくさん観るにつれ、徐々に見方が変わった。

『THIS IS IT』を観ると分かるが、マイケルは舞台に対して真摯だったし、私たちを異次元の世界に連れて行こうと、最後まで全力で踊っていた。途中で何度か郷ひろみが頭をよぎったが、それを振り払って「Man in the Mirror」を聴いた時、私の目にはうっすら涙が浮かんでいた。

『THIS IS IT』はドキュメンタリーであると同時に作品だ。感動するシーンばかり集めて編集しているため、この最高の映画ですら私たちに偏見をもたらす。フランスの哲学者は言う「偏見は、判断を持たない意見である」と。だが、判断力を奪われるほどの感動は確かに存在するし、死者に対してぐらい、偏見に満ちた愛を注いでも許されるのではないだろうか。

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