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『東大教師が新入生にすすめる100冊』が1冊も電子化されていない

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久しぶりに脳を刺激する本が読みたくなり、ネットで学術書を探した。「東大教師が新入生にすすめる100冊」という記事が目に留まったので、面白そうな本をピックアップする。

『ワンダフル・ライフ』『銃・病原菌・鉄』『利己的な遺伝子』『理科系の作文技術』『ホーキング、宇宙を語る』『レトリック感覚』。この辺りが楽しめそうだ。

iPhoneで読みたかったのでKindleストアで探したが、6冊とも電子化されていなかった。別の書籍も検索したがヒットしない。結局、Kindleストアでは文芸書を除くと「東大教師がすすめる100冊」が1冊も見つからなかった。

電子化されていない本が多すぎる。

紙の本をPDFにする自炊は、あまり意味がない。端末の画面が小さいと、拡大縮小を何回も繰り返さなくてはならない。レイアウトが最適化される電子書籍にするには、画像データを文字列に変換する必要がある。最新のOCRソフトは認識率も良いそうだが、裁断機・スキャナ・OCRソフトを準備して手間暇かけていたら、肝心の読む時間がなくなってしまう。

戦後日本で発行された約230万点の書籍のうち、電子化されている本は約4万点だそうだ。全体の2%に満たない。文芸書はまだしも学術書が圧倒的に少ない。教育の面でも、読む機会を増やすという意味で、一冊でも多く学術書を電子化する必要がある。

Kindleストアで電子書籍の現実に直面した翌日、私は大型の書店を訪れた。迷路のように並ぶ棚からグールドの『ワンダフル・ライフ』を探して手に取る。文庫本なのにずしりと重い。iPhoneで読めたらもっとワンダフルなのに。


参考記事


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