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最前線の兵士


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情報という言葉の起源がおもしろい。

以前は森鴎外による造語説が有力だった。明治34年頃、森鴎外がドイツ語を訳す時に造ったという説だ。それが、平成2年に日本経済新聞の紙面で覆された。今からたった20年前の話だ。

神戸大学教授・小野厚夫氏が発表した研究結果によると、情報という言葉の起源は明治9年まで遡る。軍が士官教育に用いた「仏国歩兵陣中要務実地演習軌典」の中で、陸軍少佐・酒井忠恕のフランス語訳として登場する。

敵情の報告や、敵状の報知という言葉があった。敵を指揮する者は、兵士が何を経験し、何を見聞きし、何を欲しているのか知る必要がある。兵士の情に報いるという思いが込められていた。

明治維新を経て、富国強兵が提唱されていた当時の世界を想像すると、そこには確かに情があったように思う。死が身近にある兵士に情がなければ、誰も士官についていかないだろう。

ネットの世界には、兵士も士官もいない。誰も最前線の兵士に配慮しないし、士官の思いも考慮しない。想像力の欠如が辛辣な言葉を生み、情報を踏みにじる。

自戒を込めて。


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